●このプロジェクトについて

プロジェクトはどうして生まれたの？

それは、インターネットから始まりました。

発端は2003年7月、がんの総合医療情報サイト『癌掲示板』に「単純ヘルペスウイルスHF10療法について」というスレッドが立ち上がり、その時点でのHF10研究成果が紹介されたことに始まります。この掲示板でがん患者本人やその家族、研究者などの間で行われていた議論が2005年4月頃から非常に活発になり、2ちゃんねるやNHKがんサポート伝言板などに派生していきました。

そして2005年7月、活動の本拠となるプロジェクトサイトが開設。HF10に期待する仲間が集まるようになり、話し合いだけでなくHF10を広める活動の幅を広げていきました。
このように、プロジェクトの仲間はインターネットで集まり、話し合い、活動を続けています。誰が先導するでもなく、誰が命令するでもなく、それぞれが自分の意志で行動を起こしています。
しかし現在の仲間にはがん患者本人やその家族が多く、体力面・時間面・資金面などの問題から充分な活動ができずにいます（既に亡くなってしまった仲間もいます）。またプロジェクトサイトの開設からまだ日も浅く、活動の本格化はこれからだともいえます。
これからもっとプロジェクトを広げるためには、直接の活動はもちろん、組織の管理やさまざまな助言など活動バックアップの人手も、少しでも多く欲しいところです。あなたにも、きっとできることがあるはずです。

プロジェクトの目的は？

一刻も早くHF10を使えるようにする、それがすべてです。

もちろん最終目的は、がん患者の誰もが当たり前にHF10で治療できるようになることです（保険が適用されればなおさらです）。しかしそれ以前にも、HF10を使用できる機会があります。
最も早いのは治験への参加です。これは厚労省の承認のために効果と安全性を確認するテストで、実際のがん患者の方々にHF10を投与してデータを集めます。
また「有償治験」を実施してもらうという方法もあります。通常の治験は研究機関や企業が責任を持ち費用も負担して行いますが、有償治験では患者側が自ら希望し自己責任で行い、費用も自己負担となります。しかし限られた人数ではなく、担当医の同意を得れば誰でも使用ができます。さらに治験である点は変わりないので、投与結果は厚労省に提出するデータとして実用化に役立ちます。がん治療に使われる丸山ワクチンも、現在は有償治験薬として用いられています。
そして充分な治験が完了し、厚労省の承認を受け、正式に“治療”のためにHF10が使える日まで…。それまで私たちの活動は続きます。

プロジェクトの活動内容は？

まずは知ること、知らせることです。

既に実施、または実施中の主な活動
●プロジェクトサイト、携帯電話用サイトの開設・運営
●インターネット各所における告知活動（関連掲示板などへの書き込み）
●名大医学部第二外科とエムズサイエンスに対する質問状送付とその回答の公開
●政府や行政機関、政治家に対する呼びかけとその回答の公開
●報道機関やジャーナリスト、著名人に対する協力要請
●HF10と本プロジェクトを解説したフラッシュ動画、リンク用バナーの制作
●プロジェクトロゴ・リーフレット・ポスター・車両横断幕の制作
●プロジェクトサイト内会議室などでの情報交換と話し合い

これから考えられる活動
●プロジェクトの組織化
●リーフレット・ポスターの配布とそれに関する事務（希望者への郵送など）
●インターネット以外での情報交換と話し合い（いわゆるOFF会）
●名大とエムズサイエンスに対する支援（治験への参加表明、寄付など）
●署名活動とその準備（送付先の選定、活動メンバーの募集など）
●既存の活動の継続と拡大、その他、新しいアイデアによる活動